午前しか受け取れない問屋が二軒ある|仕入れ車の一日の予定を組む
写真は車両利用のイメージです。
午前指定の問屋が二軒ある日に、仕入れ車の予定を崩さない組み方
午前しか受け取れない問屋が二軒ある日。先に近い方へ行くべきか、荷物が多い方を優先すべきか、そこで迷いやすいです。店を開ける時刻、問屋の受取締切、帰店後の陳列や店舗間商品移動まで重なると、単に距離が短い順では回りません。
「一度で積み切れるのか」「二軒目で荷崩れしないか」「そもそも自前の軽バンで回る日程なのか」。気になるのはこのあたりです。近距離の移動が中心の日でも、見るべきなのは道路の予想より、受取時間の幅と荷室の使い方です。予定表の作り方を変えるだけで、買うべき条件と、買わない方がよい日が分かれてきます。
先に押さえたい判断軸
- 優先順位は距離より締切。午前指定が同時にあるなら、受取可能時間の狭い方から逆算します。
- 積めるかどうかは箱数だけで決めない。容積、重量、台車や養生材、固定場所まで含めて見ます。
- 一台で回らない日は早めに分ける。購入・借りる・配送依頼・日程変更の線引きを先に持つと無理が減ります。
この日の予定づくりで先に出す答え
午前指定の問屋が二軒ある日は、最初に決めるべきなのは車種名ではなく、受取窓口ごとの締切幅と、二軒目の荷物を積む余地が残るかです。軽バンは雑貨仕入れと相性がよい一方、荷室寸法と開口部、積載条件、固定のしやすさは実車で差があります。メーカーも荷室とドア開口部を分けて示し、積載例は最大積載量の範囲内で、荷物は移動しないよう固定・収納すると案内しています。対象車はメーカーの積載性ページなどで荷室・開口部の考え方を確認し、対象車のカタログ等の表示と車検証の記載を分けて照合してください。
午前二軒の日は、出発時刻より先に締切の幅を並べる
二軒とも「午前中」と言われると、つい近い順に回したくなります。しかし予定を崩しやすいのは、距離より受取窓口の運用差です。片方は11時半まで、もう片方は12時までのように幅が違えば、同じ午前指定でも優先順位は変わります。まず各問屋の最終受取時刻、受付停止時刻、荷渡しに要する待ち時間の有無を紙に分けて書きます。
次に見るのは、到着時刻ではなく「積み終わって出発できる時刻」です。受領確認や伝票照合に10分、台車から積み替えに15分かかるなら、11時20分着で11時30分締切の先は余裕が薄いです。仕入れでは荷物を見て追加が出る日もあり、到着だけ間に合っても予定全体は崩れます。締切の狭い方を先にするのが基本です。
想定例で考えます。A問屋は受取が9時30分から11時まで、B問屋は9時から12時まで。店からAまで25分、AからBまで20分、Bから店まで30分、各所での積込み20分と仮定します。この場合、Aを先にすると9時出発で9時25分着、9時45分出発、10時05分にB着、10時25分出発、10時55分帰店です。B先行でも回れますが、Aの締切余裕が小さくなります。
逆に、Aの荷物が少なくBの荷物が多いからとBを先にすると、二軒目で荷室整理が必要になることがあります。午前指定の日は、荷量の多い方を先にする判断が有利な場合もありますが、それは締切に十分な余裕があり、かつ先積みした荷物が二軒目の積込みを邪魔しないときに限ります。順番は距離順でも重量順でもなく、締切と積み順の掛け算で決めます。
保留した方がよいのは、受取可能時間が曖昧なまま車だけ決めようとするときです。問屋ごとに「午前」の意味が異なることがあるため、時間が未確定なら車選びも日程設計も精度が落ちます。先に確認する項目は、受取窓口の終了時刻、混雑時の扱い、当日追加分の受領可否。この三つです。
荷室は箱数ではなく、二軒目を積む余白で見る
軽バン選びで見落としやすいのが、一軒目を積んだ後の荷室です。出発時点で空なら入る、では足りません。午前二軒の日は、最初の荷物を積んだ状態で二軒目の箱をどう入れるかが本題です。雑貨は軽めでもかさばる箱と、重いが小さい箱が混ざりやすく、床面積だけでなく高さ方向の使い方も予定に影響します。
比較のための仮定として、A問屋で60cm×40cm×30cmの箱を6箱、1箱8kg、B問屋で50cm×35cm×25cmの箱を8箱、1箱6kg受け取るとします。荷物重量はAが48kg、Bが48kg、合計96kgです。重量だけ見れば軽く感じても、容積はAが0.432立方m、Bが0.35立方m、合計0.782立方mになります。ここに台車、折りたたみコンテナ、養生材を加えると、容積の余白が効いてきます。
このとき重要なのは、Aの6箱を奥に寄せたあと、Bの8箱を開口部から無理なく入れられるかです。メーカーは荷室寸法とドア開口部寸法を別に示しています。つまり、荷室内に理論上入る量でも、開口部や積み込み姿勢の条件で入れにくいことがあります。積載例は容積の目安で、最大積載量の範囲内という説明もあるため、箱の外寸と実車の開口条件を必ず照合したいところです。
よくあるのが、箱数だけで「前に積めたから今回も大丈夫」と判断することです。同じ12箱でも、長辺が少し伸びるだけで積み方は変わります。二軒目の荷物は、伝票確認後に短時間で載せたい場面が多いです。開口部ぎりぎりの箱を毎回向きを変えて差し込む運用は、予定の遅れにつながります。余白は安全率というより、作業時間の吸収枠として見ます。
選ばないほうがよいのは、荷室長だけを見て決める買い方です。午前二軒の日は、箱を奥へ押し込む作業、固定具を掛ける位置、台車を先に出せるかまで関わります。固定場所や固定具の適合性は車選びの段階で確認が必要です。二軒目の積込み時点で荷物が動きやすいなら、予定だけでなく積み直し時間も増えます。
| 見る項目 | 確認内容 | 読み方 |
|---|---|---|
| 受取時間 | 各問屋の締切、受付停止、積込み所要時間 | 余裕の少ない先を優先。到着時刻ではなく出発可能時刻で判断 |
| 荷物の容積 | 箱の外寸、箱数、台車や養生材の有無 | 総量より二軒目を積む余白が残るかを見る |
| 荷物の重量 | 箱ごとの重量合計、工具や備品の重量 | 荷物重量を集計し、対象車の積載条件を別に照合 |
| 開口と固定 | 実車の開口部、固定位置、使う固定具 | 入るだけでなく短時間で積めるか、荷崩れを抑えやすいかを確認 |
一台で回すか、分けるかの線引きを先に決める
午前二軒の日は、自前の軽バンを持つこと自体より、一台で回す日と分ける日を切り分ける方が重要です。正直なところ、毎回一台で完結させようとすると、予定の自由度が下がります。仕入れ量が読めない日、追加発注が出やすい日、帰店後すぐ店頭補充が必要な日は、最初から別案を含めて考えた方が運用は安定します。
線引きの一つは、午前中に二軒回った後の作業です。帰店後30分以内に陳列準備まで必要なら、積み方は「降ろしやすさ」優先になります。逆に午後に検品時間が取れるなら、多少奥に積んでも成立します。車の向き不向きだけでなく、店に戻ってからの作業順が一台運用の可否を左右します。仕入れ車の予定は道路上だけで完結しません。
もう一つの線引きは、追加費用をどう比べるかです。比較のための仮定として、自前の車で二軒回ると1回あたりの追加費用を2,000円、必要日にだけ半日レンタルすると6,000円、片方だけ配送依頼すると4,500円とします。月4回のうち1回だけ荷量超過が起き、その日も自前の車で一軒は回しつつ片方だけ配送依頼するなら、2,000円×4回+4,500円で月額12,500円です。毎回無理に一台へ寄せるより、変動費として処理した方が読みやすいことがあります。
ただし、購入と借りることの比較を金額だけで決めるのは早いです。借りる手段は予約時刻に左右され、配送依頼は受取条件や時間指定の制約が出る場合があります。現在の車を続ける案も、荷室条件が足りているなら候補です。大事なのは、午前二軒の日に何が詰まりやすいかを先に特定することです。詰まりが時間なのか、容積なのか、固定なのかで代替案は変わります。
合わない場合の代替案も具体的に持っておくと判断しやすいです。二軒とも自分で回るのが難しいなら、締切の狭い方だけ自分で引き取り、もう一方は受取時刻を交渉する。あるいは店舗間移動の便と同日に重ねず、仕入れ日を分ける。車を増やす判断は、その代替を何度試しても午前の制約が解けないときに初めて強くなります。
買う前に試すべき予定表の作り方
購入判断の前に、三回分だけでも実際の仕入れ予定を記録すると、必要な車の条件がかなり絞れます。記録するのは、問屋名ではなく、受取可能時間、箱の外寸、箱数、荷物重量、積込みにかかった分数、帰店後に最初の箱を降ろすまでの分数です。これがあると、なんとなく「狭い」「急ぐ」ではなく、どこで詰まるかが見えます。
手順は単純です。第一に、午前指定の二軒それぞれで最終受取時刻と受付停止の扱いを確認します。第二に、商品箱の代表寸法を三種類ほど測ります。第三に、台車、折りたたみコンテナ、養生材など荷物以外の備品重量も足します。第四に、候補車の実車で開口部と荷室を見て、箱の向きと固定位置を確かめます。第五に、帰店後の降ろし順まで含めて積み順を決めます。
この手順の利点は、買わない判断もしやすくなる点です。想定例として、三回の記録で二軒目の荷物が入らないのは一度だけ、しかも季節商品の大箱が原因だったなら、常時使う車を大きくするより、その日だけ外部手段を足す方が合理的です。反対に、毎回10分以上の積み直しが起きるなら、開口や固定位置が合っていない可能性が高く、車選びを見直す意味が出ます。
移動距離が極端に長くない日でも、予定表の価値は変わりません。移動時間の差が小さい地域ほど、受取窓口の締切と積込み手順の差が結果を分けます。地図だけで最短経路を出しても、荷室の使い方までは解決しません。午前二軒の問題は、走行より積載設計の問題として見ると整理しやすいです。
午前指定が重なる仕入れ日の疑問を短く整理
Q1. 午前指定が二軒なら、近い方から回ればよいですか。
A1. 近さより締切幅です。最終受取時刻が早い方、受付停止が厳しい方を先にし、積込み完了時刻まで含めて逆算します。
Q2. 箱数が少なければ軽バンなら問題ありませんか。
A2. 箱数だけでは足りません。箱の外寸、台車や養生材の容積、開口部から入る向き、固定位置まで確認が必要です。
Q3. 荷物重量はどう見ればよいですか。
A3. 箱、工具、台車、備品など荷物の重量を合計し、対象車の積載条件と別に照合します。乗車条件も確認が要ります。
Q4. 二軒目の荷物が増えそうな日はどうしますか。
A4. 追加が出やすい日なら、最初から余白を多めに取るか、その日だけ受取方法を分ける方が予定を崩しにくいです。
Q5. 固定具は納車後に考えてもよいですか。
A5. 後回しは勧めにくいです。固定場所と使う固定具の適合性は、車を選ぶ段階で確認した方が積み順を決めやすくなります。
Q6. 毎月一度だけ積み切れないなら買い替えですか。
A6. 一度だけなら即買い替えとは限りません。超過日のみ借りる、配送依頼を使うなど、変動費で吸収できるか比べます。
Q7. 午前二軒のために大きめの車を選ぶべきですか。
A7. 常に大きい方が有利とは言えません。普段の荷量、駐車条件、帰店後の降ろし順まで含めて、過不足の少ない条件を探します。
Q8. まず集める資料は何ですか。
A8. 問屋ごとの受取締切、代表的な箱の外寸と重量、備品重量、現在の積込み所要時間です。この四つで比較が始めやすいです。
次の仕入れ日までにそろえたい判断材料
要点は三つです。締切の狭い問屋から逆算すること。荷室は総量ではなく二軒目を積む余白で見ること。合わない日は一台に固執せず、分ける選択肢を先に持つことです。
次に用意したい資料は、各問屋の受取可能時間、代表箱の外寸と重量、台車や養生材を含む備品一覧、帰店後の作業順メモです。これがあれば、購入、借りる、今の車を続ける判断を落ち着いて比べやすくなります。急いで結論を出すより、三回分の予定を記録してから照合する方が失敗を減らせます。
軽バンカーマッチ名古屋笠取店へのご相談
使う予定の日、運ぶ物、毎月の支払いで迷っている点を整理できたら、候補車や契約条件を確認してください。まだ決まっていない項目は、そのまま伝えて構いません。